「友達のインスタ、すごくキラキラして見える…」 「周りはもう将来の夢を決めてるのに、自分はまだ何も…」 「部活で、自分だけ上達が遅い気がする…」
こんなふうに、周りと比べて「自分だけ取り残されてるかも…」と感じてしまうこと、ありませんか?その“置いてけぼり感”、すごく苦しいですよね。
でも、安心してください。それは、君がダメなわけでは決してありません。今日は、そんなモヤモヤした気持ちをスッキリさせるための、6つのヒントを紹介します。
人生は一本道のゲームじゃない!
まず、想像してみてください。人生がもしRPGだとしたら、どんなゲームでしょう?
多くの人が「決められた一本道を進んで、ボスを倒していくゲーム(すごろくみたいなもの)」だと思い込んでいます。だから、他のプレイヤー(友達)より少しでも進むのが遅れると、「ヤバい、置いていかれてる!」と焦ってしまうのです。
でも、本当は違います。**人生は、どこへ行くのも自由な「オープンワールド型のRPG」**なんです。メインクエスト(受験など)もあれば、たくさんのサブクエスト(部活、趣味、友情など)もある。どのクエストから始めるかも、どんなスキルを磨くかも、全部自分次第。友達が別のクエストを進めているのを見て、焦る必要は全くないのです。
これから紹介する6つのヒントは、君が自分だけの冒険の地図を広げ、ワクワクしながら進んでいくための「冒険の道具」です。まずは心の装備を整える**「準備編」**から始めましょう!
【準備編】心の装備を整えよう!
まずは、焦りや不安に立ち向かうための心の土台を作ります。
コツ1:人生の地図を「すごろく」から「探検マップ」に変えよう!
私たちはつい、「高2の夏までには志望校を決めるべき」「〇〇歳までには彼氏/彼女がいるのが普通」のように、見えないルールに縛られがちです。でも、それは誰かが勝手に作った「すごろく」のマスに過ぎません。
君の人生は、もっと自由な「探検マップ」です。寄り道したっていいし、一度通った道に「忘れ物を取りに来ました!」ともう一度戻ったっていいんです。
【よくある失敗】 「去年も同じことで悩んでた…。自分、全然成長してないな…」
これは間違いです!同じ場所に戻ってきたように見えても、それは螺旋階段を一段のぼるように、前より少し高い視点から同じ景色を見ている証拠。悩むたびに、君の経験値は確実に上がっています。
- NGな心の声:「また進路のことで悩んでる。もう1年も経つのに、自分はなんてダメなんだ…」
- OKな心の声:「去年も同じことで悩んだけど、今は前より選択肢が増えてるな。色々な学部を調べた分、レベルアップしてる証拠かも!」
コツ2:頭の中の「ツッコミ役」に、あだ名をつけよう!
テストで悪い点を取った時や、部活でミスした時、頭の中でこんな声が聞こえませんか?
「ほら、またやった。だからお前はダメなんだ」 「〜のくせに、調子に乗るなよ」
この厳しい声、実は君自身ではありません。それは君の中に住み着いた、**超ネガティブな「ツッ-コミ役」**です。そいつに、面白いあだ名をつけてみましょう!例えば、「毒舌解説者さん」とか「完璧主義な監督」とか。
あだ名をつけてキャラクター化すると、その声と自分を切り離すことができます。「あ、また『毒舌解説者』が何か言ってるな」と、客観的に受け流せるようになるのです。
- NGな会話(心の中)
- (友達の前で失敗して)「うわ、最悪だ…。みんなにバカだと思われたかも。もう消えたい…」
- OKな会話(心の中)
- (友達の前で失敗して)「おっと、心の『完璧主義な監督』が騒ぎ始めたぞ(笑)。まあ、人間だもの、失敗くらいするよね!ごめんごめーん!」
コツ3:「ソロプレイ」から「パーティプレイ」へ!頼れる仲間を増やそう!
どんなにすごい勇者でも、一人でラスボスを倒すのは大変です。君も一人で戦う必要はありません。信頼できる「パーティ(仲間)」を作りましょう。
- 同じ悩みを持つ仲間(戦士・魔法使い):同じような進路で悩む友達や、SNSで「#勉強垢」などで繋がる仲間。悩みを共有できるだけで、心は軽くなります。
- 少し先を歩く先輩(賢者):部活や塾の先輩は、君が今いる道を少し前に通った「ロールモデル」。どうやって壁を乗り越えたのか、話を聞いてみましょう。
- 信頼できる大人(回復役):先生や親、カウンセラーなど、いざという時に君を守り、癒してくれる「セーフベース(安全基地)」です。
- NGな行動
- 「こんな悩み、誰にも言えない…。全部自分で解決しなきゃ…」(一人で抱え込む)
- OKな行動
- 「〇〇先輩って、どうやって苦手科目を克服したんだろう?今度、思い切って聞いてみようかな!」
【実践編】比べ方の達人になろう!
心の装備が整ったら、次は「他人との比べ方」というスキルのレベルアップです。
コツ4:「上か下か」のタテ比較から抜け出そう!
友達のSNSを見て落ち込むのは、相手の「キラキラしたハイライトシーン」と、自分の「練習風景や舞台裏」を比べているからです。それって、すごくアンフェアですよね?
タテ(優劣)で比べるのをやめて、「すごいな!」「楽しそうだな!」とフラットに捉えてみましょう。
- NGな会話(心の中)
- (友達が彼氏とのデートを投稿しているのを見て)「いいなあ…。それに比べて私は、今日も一日中ジャージでゴロゴロ…。私って魅力ないのかな…」
- OKな会話(心の中)
- (同じ投稿を見て)「二人とも楽しそう!素敵なカップルだな。私も、まずは自分磨きのために部屋の掃除でもしてみようかな!」
コツ5:「全体」じゃなく「部分」で見るヨコ比較を使ってみよう!
「あのA君は、勉強もできて、スポーツも万能で、おまけにイケメン…それに比べて自分は…」 こんな風に、相手の「全部」と自分の「全部」を比べていませんか?
そうではなく、物差しをいくつも持って「ヨコ」に比べてみましょう。「勉強ならA君だけど、絵の上手さならBさん、誰にでも優しいのはC君」というように。そうすれば、「自分は、面白い話をしてみんなを笑わせるのが得意かも!」というように、自分の得意分野(ユニークスキル)が見えてきます。
- NGな会話
- 友達:「今回のテスト、学年10位だったんだ!」
- 自分:「そっか…すごいね…。(それに比べて自分は50位…全然ダメだ…)」
- OKな会話
- 友達:「今回のテスト、学年10位だったんだ!」
- 自分:「まじですごい!おめでとう!特に数学が満点ってヤバいね!俺は総合点はまだまだだけど、英語の長文だけは満点取れたんだよね!」
コツ6:最強のライバルは「昨日の自分」!自己比較を極めよう!
他人と比べるのをやめたら、誰と比べればいいのでしょう?答えは、**「過去の自分」**です。
- 「1ヶ月前より、英単語を50個多く覚えられた」
- 「半年前は、人前で話すのがすごく苦手だったけど、今は少しだけ楽しめるようになった」
こんな風に、昨日の自分、1ヶ月前の自分、1年前の自分をライバルにしましょう。ゲームのセーブデータを見返すように、自分の成長記録を振り返るのがポイントです。小さな成長を見つける天才になれば、置いてけぼり感は吹き飛びます。
- NGな心の声
- (練習ノートを見ながら)「全然うまくならないな…。周りのみんなはどんどん上達してるのに…」
- OKな心の声
- (練習ノートを見ながら)「お、3ヶ月前の自分、こんな簡単なこともできなかったんだな(笑)。ちょっとはマシになってるじゃん!」
まとめ:君だけの冒険を楽しもう!「置いてけぼり感」解消チェックリスト
最後に、6つのヒントをおさらいしましょう。焦りや不安を感じた時に、このリストを思い出してみてください。
チェック項目 |
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【準備編】心の装備 |
□ コツ1:人生の地図は「すごろく」じゃなく「探検マップ」だと考える |
□ コツ2:頭の中の「ツッコミ役」に面白いあだ名をつけてみる |
□ コツ3:一人で戦わず、頼れる仲間(パーティ)を探してみる |
【実践編】比べ方 |
□ コツ4:他人の「キラキラ」と自分の「舞台裏」を比べない |
□ コツ5:「全部」でなく「得意な部分」に目を向けてみる |
□ コツ6:ライバルは他人じゃなく「昨日の自分」にする |
“置いてけぼり”だと感じるのは、君が前に進もうと頑張っている証拠です。焦らなくて大丈夫。君は、君だけの素晴らしい冒険の、正真正銘の主人公なのだから。
今日から一つでもいいので、このヒントを試して、自分だけの冒険をもっと楽しんでみてくださいね。応援しています!